2018 夏の北海道 〜星野道夫さんの本を読みあさる夜〜
2018年 09月 06日
庭でジンギスカンをしたり、 花火をしたり、 北海道の涼しい夜を味わいました。 実家がある場所はとても星がきれい。 10キロ離れた市街地に行くと もう星はそんなに見えません。 星ってデリケートですね。 子供の頃は毎日見ていた星空ですが、 大人になってみると本当に感動的。 無数の穴の空いた大きな暗幕を 地球全体にすっぽり被せたみたいです。 じっと見ていると 頻繁に流れ星も現れます。 子供たちが寝静まったあと、 実家にあった星野道夫さんの本を読むことが 毎晩の楽しみでした。 星空くらいしかない田舎の夜にはぴったりの本。 わかりやすい言葉を選びつつも その奥にあるのは壮大な思想。 詩のような美しい言葉から 優しい人だったんだろうなと 星野さんの人柄がうかがえます。 大自然の中の生命の脆さについての話が 印象的でした。 もちろん星野さん自身、 埋もれそうな自然の中にポツンと身を置いた時の 人間の生命の脆さも強く理解していたはず。 若くしてその摂理をわかりすぎてしまうと 生きる辛さというのも湧いてくると思います。 星野さんは少しも辛くは感じなかったのかな? 失礼ながら 星野さんといえば写真家のイメージしかありませんでしたが、 抜群に文章がすばらしいです。 海外のいろんな場所を旅することが好きな人は おそらく気に入る本だと思います。 機内のお供におすすめです。